湘南台でカブトムシやクワガタは採れるのでしょうか。
今はわかりませんが、およそ5年前は採れました。
採れた場所は、湘南台小学校区の中にある公園です。
どこの公園だったのかは秘密です。
なぜなら、もしかしたら、その公園に行ってカブトムシやクワガタ採りをするのを楽しみにしている子供たちがいるかもしれないからです。みんながカブトムシの居場所を知ってしまったら昆虫がいなくなってしまうかもしれません。
およそ5年前の真夏、急にカブトムシを飼ってみたくなり、親と妹を誘って公園(湘南台小学校区)に行きました。
昆虫採集をしたのは真夏の夜10時ころです。
幼稚園の時に使った古い虫かごを探し出して公園に行きました。
それが、昆虫採集の初日です。
公園に到着し、大きな木に近づき、昆虫を探すことにしました。
昼間よく遊ぶ公園なのに、夜中に懐中電灯を持って昆虫を探していると、何か遠くの森にいったような気分になります。
周りが真っ暗な夜中の公園では、懐中電灯が照らした小さな範囲しか見えません。懐中電灯が照らす小さな範囲だけを熟視しながら歩いていると、なんだか別世界に行ったような錯覚を起こしてしまうのです。
ある木の根元付近を懐中電灯で照らすと、何匹かの虫がいました。
その中にオスのカブトムシがいました。
「え?いきなりいるの?」
まさか、こんなに簡単に見つかるとは思いませんでした。
カブトムシを持ち帰りたかったのですが、小学生の私は、カブトムシを飼ったことがなく、怖くて触れません。
親に「採って!」と頼みましたが、親は、「飼いたい人が、自分でとりな!」と言いました。
自分ではどうすることもできず泣いてしまいました。
仕方なく親がカブトムシを採ることにしました。
その木にはゴキブリや蛾も何匹かいて、何か嫌な気分になりました。
親は、ゴキブリたちを追い払いながら「ギャー」と言いながらカブトムシを掴みました。
一つの木にあんなにたくさん虫がいたなんて、誰かが、蜜でもつけたのでしょうか?
別の木のところに行き、幹をじっくり見ましたが、今度は虫が一匹も見つかりません。
また別の木のところに行き、幹を見ると、今度は虫が何匹か集まっていて、その中に小さなクワガタがいました。
やっぱりいるんだ。
昆虫がいた2本の木の肌は、よく似ています。種類が同じ木なのでしょうか。
調べたことがないのでわかりませんが、昆虫が好む木とそうでない木があるように感じました。
急に思いついた昆虫採取だったので、昆虫を飼う準備をしていません。
次の日に昆虫の餌用のゼリーを買いに行きました。
そして、その日の夜、もう一度、同じ公園に行きました。
すると、カブトムシのメスと小さなクワガタを見つけることができました。
カブトムシブームは、あっという間に終わり、昆虫採集は、その年限りの出来事になりました。