家庭菜園に京セラ電気耕運機を投入、その効果は?

京セラ電気耕運機を家庭菜園で使用 生活

DIY用コンクリートミキサー、アルミス社の「まぜ太郎」の購入後、他にどんな製品を作っている会社なのだろうかと気になり、同社のホームページを見ていると、電動耕運機に目が留まりました。
名前は「耕す造」です。

耕運機といえばエンジン式のイメージしかなかったのですが、電動もあるんだ!と。
農家のものというイメージしかなかったのですが、家庭用もあるんだ!と。
「気になるモード」全開。
電動耕運機をインターネットで調べているとYouTubeにはたくさんの動画がアップロードされていました。
YouTubeって色々なジャンルの情報があってユーザーの力ってすごい!

インターネット上で目に付いたのは、アルミス社のほか、リョービ、高儀、ナカトミなどです。

低価格の商品は、なんと1万円台から。

家庭菜園は、つらい

自宅敷地には、約16m×約2.5ⅿの家庭菜園スペースがあります。
このスペースを放置すると雑草だらけになるので、毎年春と秋に雑草が生えにくいようにマルチを敷き詰めて仕方なく家庭菜園をしています。

仕方ないと言えども悪いことばかりではなく、毎年いろいろな野菜を育てていると楽しいこともあります。スーパーで売られている野菜、私たちが食べている野菜が、いつ、どのように、どのくらいの期間かけて育ち、どのように実をつけるのか、どのくらいの収穫量があって栽培の難易度はどの程度なのか、ということを間近で体感することができ、農家や野菜の有難さがわかります。

味の面では「農家野菜>家庭菜園」もあれば「家庭菜園>農家野菜」もあります。概してスーパーなどで売られているプロ農家が作った野菜のほうが綺麗で美味しいのですが、きゅうり、大根、枝豆などは、家庭菜園でのとれたて野菜のほうが圧倒的に美味しい場合があります。
ニラ、九条ねぎ、分葱などの無限ループ野菜は、植えておけば繰り返し収穫できるし、必要な時にハサミで切って料理の具材として使えます。唐辛子は乾かしておけば数年使えます。家庭菜園ならではの野菜の恩恵を受けることができます。

ハードな耕起、非効率な家庭菜園

固い土のスペースを菜園に変えるには、植え付け前に耕さなければなりません。
毎年、耕起の時期になると「また耕すのか」と気が重くなります。
野菜の栽培や収穫の嬉しさよりも苦労のほうが上回るのです。
雑草を取り除き、硬くなった土をスコップで掘り、鍬で細かく砕き、肥料を撒いて、さらに混ぜ込み、砕け切らないゴワゴワの土を均して、マルチを張る。
一日作業の翌朝、腰はボロボロ、全身筋肉痛

耕運機やマルチャーで畑を作れる農家のことをうらやましく感じていました。
どうすれば雑草もないサラサラな土ができるんだろう?
広大な畑にきれいにマルチが張れていてすごいなあ!と。
家庭菜園の生産性の低さを痛感してしまいます。

家庭用耕運機を買いたい

家庭用耕運機が気になった時期があったのですが、エンジン式はメンテナンスが大変、私の手には負えません。

今回存在を知った電気耕運機なら家の屋外用コンセントを使って簡単に動かせる。
コードの煩わしさなんて大したことはなさそうです。
お試しに買ってみたいと思い機種を選ぶことにしました。

何となく候補に残ったのは、「リョービ」と「高儀」でした。
この2社のどちらにしようかと数日悩み。
結局「耕運の深さ」と「価格(高いほう)」で選び、「リョービ」を買うことにしました。

ブランド名は「リョービ」となっていましたが、現在は「京セラ」です

京セラ(Kyocera) 旧リョービ 電気カルチベータ(耕うん機) ACV-1500

「京セラ(Kyocera) 旧リョービ 電気カルチベータ(耕うん機) ACV-1500」は、価格が4万円台。
今回は楽天に登録されているショップで購入することにしました。
すぐに届いた電動耕運機ですが、箱が巨大です。(写真では小さくみえますが)

電気耕運機ACV-1500(段ボール箱)

箱にはリョービではなく「KYOCERA」と書かれています。
箱を開けると「電気耕運機」が折りたたまれた状態で入っています。

電気耕運機ACV-1500(箱の中身)

折りたたんでも四角い箱に収納すると巨大サイズ、これから、どこに保管すればいいのか。

電気耕運機ACV-1500(「KYOCERA」本体)

電気耕運機本体にも「KYOCERA」と書かれています。

電気耕運機ACV-1500(「KYOCERA」付属品)

コード2本、タイヤ、コード留め、説明書が付属品として同梱されていました。

電気耕運機ACV-1500(「KYOCERA」クワバナタ爪刃)

タイヤとナタ爪刃の様子です。
写真では小さく見えますが、ガッチリとしたナタ爪刃です。
タイヤの取付やハンドルの展張は超簡単で1分程度で完全体になります。

庭で動かしたときのタイヤの転がりは良好です。
ただしタイヤで進めない階段などは持ち上げなければならず、家庭用と言えども相当重いので持ち運びは大変です。
タイヤと支柱を180度回転させて切り替える用途チェンジの方法は非常に簡単です。

リョービ⇒京セラ電気耕運機で耕してみる

膝丈の雑草だらけだった家庭菜園スペースですが、1時間くらいかけて、草むしりを終えた後、多少残った雑草は気にせず、電気耕運機を動かしてみました。

ハタヤ (HATAYA) コードリールに付属の黄色い延長コード1本をつないで作業しました。

少し固くなっていた土でしたが、京セラ電気耕運機のスイッチを入れるとグングン耕していきます

ピンポン玉サイズの石ころが、ゴロゴロと浮き出てきます。
他メーカーのある家庭用電動耕運機は軽いけど暴れ回り、前進だと不安定で、深く耕すためには「後退しながら耕すと良い」と紹介されていましたが、京セラ電動耕運機の場合は、前進のみでしっかりと耕します。逆に後退は重くて動かないので無理です。

刃の回転とともに土の中の根をガシガシと引き裂いていきます。
そして不思議、一度通過しただけで、手作業の鍬では砕けないほどの細かい土になっています。
今までうちの庭では見たことがないほどの細かい土が広がっていて、うちの土もこんなに細かくなるのかと驚いています。

固かった土がふかふかです。
大きな刃が回転するだけでこんなに砕けるなんて。

こんな便利なものがあったのか

約16m×約2.5ⅿの範囲の固い土が、わずか20分程度で粉々のフカフカに変わってしまいました。

暴れはほとんどありません。
安定しているので軽く握っているだけで進めるくらいです。
ハンドルを上下に少し角度を変えると進んだり止まったりします。
方向転換するには多少の力が必要です。

固い土の上に肥料を撒いておけば、1度通過するだけでよさそうですが、今回は試験的に1回目は耕運機で土を砕き、2回目は肥料を撒いて耕運機で土に混ぜ込むという方法で耕しました。

付属の黄色いコードリールは適度な柔らかさで取り回しがよく、土の汚れがつきにくい材質です。

稼働中の音は比較的静かです。

家庭菜園スペースの一部分が隣家の居室窓と近い場所なので、音が大きかったらどうしようかと思っていたのですが、掃除機くらいの騒音ですし、あっという間に耕せて耕運時間が短いので迷惑度は抑えられると感じました。

気持ちよくて楽しいから何往復も

固い土を粉々にするのは気持ち良いです。ストレス解消にもなりそうです。
楽しくて何往復もしたくなりますがやりすぎても土が痛みそうなので止めておきました。

評判書き込みで「レバーが折れやすい」という不具合が目立ちましたが、特に折れたりすることはありませんでした。でも解除ボタンを押さずに、うっかり握ってしまいそうになったことが数回あったので注意が必要です。

使用後は

使用後はナタ爪刃に絡まった根っこ類を取り除き、刃についた土を取り除きました。耕運中にたくさんの小石をかき回しましたが、ナタ爪刃は頑丈なため大きな痛みがなさそうです。
ナタ爪刃に機械用油を塗って屋根付きのスペースに保管することにしました。
電動耕運機の収納用に専用の倉庫かカバーを作ろうと思っていたのですが、箱型にすると大きくなってしまいそうなので一旦保留とし、破けやすい100均の自転車カバーを半年毎に買い替えるか、少し高い自転車カバーを買おうか考え中です。

良いことだらけの耕運機

京セラの電気耕運機は、楽をして耕せるだけのモノではありませんでした。他にも良いことがいくつかありました。

土の表面を均しやすい

電動耕運機を使って砕いた土は細かくて軽いので、平らにするのがとても簡単です。
自作のトンボを使って、土の表面をさっと数回撫でただけで、あっという間に綺麗な平らになりました。
今までは、砕け散っていないゴワゴワ土の表面を平らにするのは結構大変でしたので、電動耕運機を使用したおかげで、だいぶ楽になりました。

マルチが敷きやすい

トンボで表面を綺麗に均すことができたのでマルチがとても敷きやすいのです。
マルチの両端を土に埋めるのも非常に楽になりました。

土が柔らかいのでマルチの両端を埋めるための溝堀作業が簡単なのです。

マルチがきれいに転がって、多少風が吹いていてもストレスなくマルチ張りができました

小石が取り出せる

電動耕運機で耕したところ、ピンポン玉やそれ以上のサイズの石がかなり浮き出てきました。小石をそのまま埋めておいても問題ないのですが、あまりにたくさんある場合は畑から取り上げたほうが良いかもしれません。想像以上にゴロゴロと出てきたので、今回かなりの数の石やガラを取り出せました。根菜類を育てるときに邪魔になっていたこともあるので良かったと思います。

地面に支柱を差しやすい

これまで支柱を差そうとすると土中が硬くて引っかかって止まってしまうことがありましたが、電動耕運機で深く耕したため支柱をどこに差しても引っかかることはありませんでした。指したい場所にさしたい角度で挿入すれば、すっと入っていくのです。

気づいたことが

うちの家庭菜園スペースは、以前はミミズがたくさんいたのですが、今回は少なかったような気がします。以前はたくさん枯葉を入れていたのですが、ここ数年、それを止めたからなのか、長い期間マルチを張り続けているからなのか、土の状態が変わっているのか?春は少ないんでしたっけ?

ところで電動耕運機を使うと、ミミズ君たちが粉々にされてしまうような気がします。そこがちょっと気になる点です。ミミズはちぎれても生きているそうなのでそれを信じて耕します。

土をサラサラに耕すと何が起こるのか

京セラ電気耕運機で土をサラサラにしたら何が起こるのか。
鳥が現れました。
電動耕運機の効果を察知するのが早すぎ!
土の上をトコトコ。何かを探し歩いては、口ばしで摘まんでいます。

続いて翌朝、猫フンの匂いが風にのって漂ってきました。
猫のフンを発見しました。早速トイレに使われました。
野生動物の変化への対応力はすごい。

猫のフン対策には、ガーデンバリアミニ

以前は隣家に野良猫に餌付けをする人がいて、その家が猫屋敷状態で、うちの庭にフンをされまくったのでガーデンバリアとガーデンバリアミニの2台を同時に使っていました。
数年前、その人が一時的に他県に転出し、野良猫がいつの間にか減ったため、今は、必要なときにガーデンバリアミニのみを動かしています。

今回、久しぶりにガーデンバリアミニを再稼働することにしました。
再稼働当日から猫フンの被害はゼロ。相変わらずガーデンバリアの効果抜群です。

そういえば、耕運作業中は鳥や猫ではなく、散歩途中の人が敷地に入ってきました。
「こんな機械があるのですか?見てもいいですか?」と。
電気耕運機の動作を見たくなる気持ちは十分わかります。

年に1~2回の使用ではもったいほど良くできた道具

使いたいけど使う機会が少ない・・・。
農機具の役目ってこういうものなんですね。
年に1~2回の使用ではもったいないほど良い道具でシーズンオフに寝かせておくのが残念ですが、今の感想は、電気式耕運機を買って良かったと思っています。

実家には電源のとれない場所に畑があり、現在使用しているのがエンジン式の耕運機だそうです。
自動車の駐車スペースがある小さな畑であれば、これからはハイブリッド車や電気自動車を停めて電源を取れば、電気式耕運機で耕すこともできそうです。

さて電動耕運機で耕した土で育てた野菜の成長はどうなるのでしょうか。

<追記>

電動耕運機を使って肥料をたっぷり、しっかりと混ぜた結果、ナス、シシトウ、ピーマンは、大変よく育ちました。

枝豆「湯あがり娘」は、豆が全く膨らまず、今年の夏は1粒も食べることができませんでした。
土の全面一律に肥料を混ぜ込んでしっかり耕した場所に枝豆を植えてしまったせいかもしれません。
やっぱり、作物ごとに肥料を変えていかなければならないのですね。

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