🐟 長野県南佐久郡佐久穂町の八千穂高原にある「釣りっ子ランド」の紹介です。
子供は釣り好き
子供にとって釣りはとても楽しい遊びの一つです。
「ガブッチョ魚つりゲーム」のような釣りゲームに子どもは釘付け。
紙に魚やタコやイカの絵を描いて切取り、ゼムクリップをつけて床に置き、磁石と糸をつけた竿で釣り上げる。こんな自作の釣りゲームも大好き。
けれども、子どもたちがリアルの釣りを楽しむ機会はあまりありません。
リアルの釣り体験
親や兄弟に釣り好きな人がいれば、海や川に一緒に連れて行ってもらえるかもしれません。
そうではない子供たちは、どのように釣りを体験すれば良いでしょうか。
釣り体験は学びの要素が豊富
釣りを体験することで子どもたちは何を学べるのでしょうか。
- 竿、糸、ウキ、おもり、釣針、えさ
釣り具が色々な役割の道具で成り立っていることを知ることができます。
また、魚が生まれ、養殖・放流され回遊する。人に釣られ、調理され、栄養となる。
釣り場に放流された魚の一生や私たちの食について考える機会になるかもしれません。
- えさの種類、つけ方、ポイント、魚が泳ぐ深さ、ウキの動作、魚の空腹具合、タイミング
どうすれば上手に釣れるのか、考えて、試す力がつきます。
- ウキに集中 ヒットの感動
竿から伝わる感触、竿の曲がり具合、重さや振動、感じるところがたくさんあります。
途中で針が外れて逃げてしまうことも。
- 生き生きとした魚の感触 魚籠やバケツの中で弱っていく魚の姿
感性を磨き、命の力強さ・弱さ・はかなさを感じるかもしれません。
- 釣り場のマナー
どこに行ってもルールがあります。気遣いが大切です。
- 釣った魚の美味しさ(美味しくなさ)
食物連鎖とか食の大切さを感じるきっかけになるかもしれません。
そんな理屈じゃなくてただ自然の中で楽しめるだけで良いかもしれません。
子ども用の釣り場
昔は、子供だけで釣り道具を持って海や川に出かけて釣りを楽しむこともあったでしょう。
最近は、海や川の危険性が社会や保護者に周知されており、子供たちだけで気軽に川に出かけるというわけにはいきません。
集中豪雨などによる急な川の増水なども考えられるため、大人が付き添って、極めて安全な場所で釣りをさせてあげる必要があります。
管理釣り場を考えてみると、大人が楽しむ釣りスポットは、たくさんあります。
一方、子供向けの釣り場を見つけるのは少し大変。
東京から日帰りで行ける子供が主役の自然豊かな釣り場として思い浮かぶのは
- 「おもちゃ王国軽井沢」の渓流釣り
- 「富士山こどもの国」のニジマス釣り体験
などです。
遊びの場が充実した観光遊園地で釣りが楽しめます。
遊園施設で遊んだついでに、少しだけ釣り体験をしたい場合におすすめです。
けれども「釣りだけでいい」という場合には不向きです。
八千穂レイク「釣りっ子ランド」
「子供の釣り体験だけでいいんだけど」というファミリーにぴったりの施設が、
長野県南佐久郡佐久穂町の八千穂レイクにある「釣りっ子ランド」です。
標高1,500mの人造湖、八千穂レイクの隣にある小さな釣り堀です。
釣りに必要な道具一式を借りられ、えさもついてきます。
手ぶらで釣りができます。
釣れる魚は、放流されているニジマスです。
料金は、1,500円(道具一式レンタルとえさ代)
5匹まで釣って持ち帰ることができます。
もし、えさがなくなった場合は、えさの追加は無料です。
もちろん駐車場は無料。
自然豊かな高原で釣りを楽しめて5匹も頂けるのでコスパは良好。
釣具一式を借りて、1人1匹づつで交代すれば、最大5人まで楽しめますよ。
釣りをしない親たちは子供を見守りながら、雄大な景色や自然の空気を堪能しましょう。
八千穂レイクは、標高が高く、寒冷地にあるので真冬は凍ります。
オープン期間は4月下旬から11月上旬です。
釣りっ子ランドで、ニジマス釣り体験
それでは、釣りっこランドに行ってみます。時期は8月です。
八千穂レイク(長野県南佐久郡佐久穂町大字八郡2049-150)を目的地にセット。
カーナビゲーションを使って八千穂レイクの入口に到着しました。
看板には「八千穂高原 八千穂レイク 恋人の聖地・管理釣り場」と書かれています。
駐車場です。車が10台程度、駐車されていいます。
八千穂レイクに遊びに来た人たちのための駐車場です。
釣りの合間に車内で休憩している人もいます。
こちらも駐車場です。子供の夏休み真っ盛りの日の午後ですが空いています。
八千穂高原より高いところにある「白駒の池」の駐車場は、この時期大混雑ですが、八千穂レイクは静かです。
八千穂レイク周辺案内図です。
駒出池キャンプ場、白樺群生地、ハイキングコースなどが案内されています。
注意書きが書かれています。管理者は佐久穂町のようです。
有料の管理釣り場だということがわかります。規則に従って釣りを楽しみたいと思います。
八千穂レイクは、有料の管理釣り場です。規則で定められた時間以外の遊漁は禁止されています。密漁行為を発見した場合は警察に通報します。
八千穂レイクは、管理者の許可なく利用することができません。
八千穂レイク案内板 佐久穂町
駐車場から管理棟が見えます。裏側の様子です。
インフォメーションと喫茶のピクトグラムがペイントされています。
自動販売機とトイレがあります。
こちらが八千穂レイク管理棟を正面から見た様子です。お土産売場や案内窓口があります。
佐久穂町のキャラクター「しらかばちゃん」に出会えるかな?
佐久穂町に関するパンフレットがたくさん。
八千穂高原、白樺の群生林、八千穂レイク、自然園、花木園などの地図が置いてありました。
八千穂レイクの営業案内のパンフレットです。
今回の目的は「釣りっ子ランド(利用料1,500円)」です。
上限5匹まで、竿・餌付き、水遊び場も大人気と書いてあります。
営業時間は8時30分から17時30分と書かれています。
こちらの窓口で申し込みをします。係の人が竿とえさを準備してくれます。
バケツと針外しも貸してくれました。
釣り終わったら、受取場所にて魚を洗ってもらい受け取ることができます。
こちらが釣り竿です。軽いので子供でも持てます。
ポケモンのモンスターボールのような玉ウキがついています。
エサはイクラ。10粒くらいです。足りるの?と思いましたが十分足りました。
「もし足りなくなったら声かけてくださいね」と言われました。
エサがミミズとか川虫とか動く生き物ではないので、子どもでも嫌がらずに釣り針につけられるみたいです。
この沢でバケツに水を汲みます。
まずは水汲み体験からスタートです。足場が悪いので気を付けましょう。
ここにもニジマスらしき影が見えました。つかみ取りエリアなのでしょうか?
こちらが、釣りっ子ランドのメインの釣り池です。橋を隔ててサブの釣り池があります。
雲が日光を遮っていて、写真では暗く見えますが、実際は明るかったです。
水面に樹木が映っています。魚も見えます。
水は忍野八海のような透明度ではなく、少し濁り気味。
以前はもっと澄んでいたような記憶がありますが。
釣りには問題ありません。
「ようこそ!釣りっ子ランドへ」魚が跳ねたようです。
釣りを開始。ウキがぴくぴくと動いています。
お魚さんたち、お腹が空いているのかな?
すぐに釣れてしまいます。
釣りの難しさも学んで欲しいのに!ちょっと簡単に釣れすぎかな?
それでも、餌だけ取られたり、釣れた直後に針が外れたり、釣りならではの貴重な体験ができます。
動く魚を勇気を出してつかんで、釣針を外します。
魚がこっち見てる!痛そう!かわいそう!
魚は痛みを感じないから、痛さの心配しなくても大丈夫らしい。
子どもに説明。
優しい気持ちで魚を釣針から外してバケツに入れます。
良かった!まだ元気に泳いでいる!
こんなに心配していても結局後で食べちゃうのですが。
釣り上げた後の処理、魚を手元に引き寄せて、手でつかんで、釣針から外す。
慣れない子どもにとってハードル高め。
子どもが無理そうであれば、大人が手伝ってあげたほうが良いですね。
正面がメインの池です。この橋の左側にも釣り池があります。
「釣りっ子ランド」は、とてもいい施設なのですが、ファミリーが、ほとんどいません。
あまり知られていないのでしょうか。
釣りは子どもが考えたやり方に任せて遠くで見ていました。
(誤って池に落ちないように注意は必要です。)
竿を受け取ってから、30分以内に5匹を釣り終えました。
ドライブの通りがかりに楽しむのに、ちょうど、いい時間かもしれません。
釣りをしたがっていた子どもは大満足。「また来たいな」と言っていました。
管理棟で道具を返却し、釣った魚をビニール袋に入れてもらい受け取りました。
クーラーボックスがあったほうがいいのですが、忘れてしまいました。
ビニール袋のまま持ち帰りましたが、とくに問題はありませんでした。
魚さんに感謝し、お家で丁寧に調理し、美味しくいただきました。
八千穂レイクを散策
この日は他に予定がないので、のんびりと八千穂レイクを散策します。
八千穂レイクの案内板を見つけました。昭和48年に完成した温水溜池です。
河川や地下水の水温が低すぎて農業に適さないので、水を溜めておき太陽の熱で温めた後に農業用水として供給するための池です。
八千穂レイク
八千穂レイクの案内板 佐久穂町
200haの広大な地に約50万本の白樺林が植生している八千穂高原。その中心に位置しているのが八千穂レイクである。この地は、純白の白樺林と可憐に咲く様々なツツジや山野草に囲まれ、浅間山や秩父山系を見渡すことができる。また、恋人の聖地として認定されている。
恋人の聖地の認定は、恋人の聖地プロジェクトという企画です。
全国有名スポットの中に八千穂高原が仲間入りしています。
こちらが八千穂レイクです。ニジマスやイワナを1000匹程度放流しているみたいです。
桟橋が設置されています。
桟橋で釣りをしています。
この日は曇り気味。写真が暗くて分かりづらいのですが、実際の景色はとてもきれいです。
ここまででおよそ半分。400mくらい歩いてきました。
釣り客は30人くらいいました。散策している人もいます。
遊歩道を振り返ると路面はこんな感じです。
案内板があります。白樺林群生地のほうに進んでみます。
車がほとんど来ない道路
こちらが白樺林群生地です。
再び八千穂レイクの遊歩道に戻ってきました。
森の中を進みます。
釣りっ子ランドに戻ってきました。こちらが水遊び場でしょうか。
誰も遊んでいません。
八千穂レイクをちょっと小高い場所から眺めてみました。
この岩に「恋人の聖地」の文字が刻まれています。
恋人らしき人たちはいませんでした。
八峰の湯に寄って疲れを癒す
帰り道は、八千穂レイクから佐久のほうに下ってもよいのですが、北八ヶ岳松原湖温泉 八峰の湯が今春にリニューアルしているので、ヤッホーの湯に立ち寄ることにしました。
八峰の湯は露天風呂から八ヶ岳連峰を眺めることができまる。
景色がよくて気持ちの良いお風呂です。
ヤッホーの湯に立ち寄ってみるのも子どもにとっては、良い思い出になるかもしれません。
釣った魚は、翌日に美味しくいただきました。
釣りを楽しんだ子供たち。自分が釣り上げた魚をどのように感じながら食べたのでしょうか。