数年前から「ヤマハキッチン」のドア扉の塗装の剥がれが気になっています。
今日も、渋々、補修したので記録しておきます。
今から10数年前にいわゆる注文住宅の家を新築しました。
工務店さんが、システムキッチンやシステムバスの主要提携のような形をとっていたメーカがヤマハでした。
ヤマハと言えば、オートバイや楽器など名の知れたメーカー。
信頼できるメーカーだったのですが、一応、他のシステムキッチンを見てみたいと思いました。
システムキッチンの街と言ってもいいような
TOTO、タカラ、サンウェーブ、クリナップ、ヤマハ、イナックス
などが集中する地域に出掛け、あれも良さそう、これも良さそう
と楽しんでいました。
そのエリアから少し離れたパナソニックやミカドなどのショールームにも出かけました。
主要なメーカをほぼ全て見て回ったのですが、
結局、工務店さんが何となく押しているヤマハであれば、
商談や施工がスムースに行きそう。
「人工大理石」や「ピアノ塗装」も良さそう。
という理由で、キッチン・バス・洗面台ともにヤマハにしました。
引っ越し後、数年は特に気になるところもなかったのですが、
8年経過後、キッチン収納の扉の塗装が浮いていることに気が付きました。
ショック、がっかり
「ピアノ塗装」と売り出していたのに。
ピアノの塗装ってこんなに早く剥がれるの?
縁からはがれる
ここは数年前に縁から剝がれ始めた箇所で、当時木工用ボンドで貼り直した面です。
一応、木工用ボンドで止めるとその後はちゃんとくっついています。
よく見ると、一部、剥がれて隙間ができています。
今、剥がれている数センチの部分は、当時、剝がれていなかった部分だったため、木工用ボンドを塗っていなかったところだと思います。
ここにボンドを入れるのは、次回にしたいと思います。
空気が入り浮く
木材と塗料に隙間ができています。
浮いてきて、空気がはいり、剥がれの範囲が広がっていきます。
木工用ボンドを隙間に塗り込み、こんな感じで、養生テープで固定しています。
隙間に木工用ボンドを塗っているところです。
浮き上がりに気づくのが遅れて、一部、割れてしまった場所です。
縁の剥がれに早く気が付けば、木工用ボンドで張りなおして空気の隙間が扉表面の方向に広がるのを抑えることができます。気づかないと隙間が縁から表面のほうに広がり、塗料がパキッと割れてしまいます。
割れてしまった場所を拡大しました。
これは3年くらい前に割れた箇所です。
これって塗装?一体どういう技術なのでしょうか?
木材と塗料が分離しています。木材と塗料との粘着の相性が悪いのか?
土台と塗料がきれいに分離し、塗料の部分がバリっと割れています。
角の部分は補修が難しそうです。だから諦めています。
実家のナショナルキッチンは
実家のナショナル製のキッチンは40年以上経っていますが、目立った剥がれはありません。
それに比べて、うちのヤマハのコーティングは劣化が早すぎます。
同じ時期に建てた兄の家のサンウェーブのキッチンも剥がれはありません。
ちなみにヤマハの洗面台はシート仕上げですが、今のところ、シートの剥がれはありません。
高額だった「ピアノ塗装」のほうが先にボロボロになってしまいました。
本物のピアノの塗装はどうかな?
このヤマハのピアノは買ってから40年以上経過していますが、磨かなくてもピカピカです。
塗装の表面は、鏡のように、きれいに反射しています。
ルービッキュキューブ?の色もきれいに写っています
撮影のために磨いたわけではありません。普段どおりピアノです。
もちろん、ピアノの隅々を見ても、縁や角の剥がれはありません。
ヤマハキッチンの「ピアノ塗装」って一体何だったんでしょうか?
「ピアノの塗装」と同じ技術を使っているとは思えません。
ヤマハのキッチンのカタログを改めて見てみました。
いわゆる「ピアノ塗装」について次のように書かれていました。
伝統の技を受け継ぐ光沢と色彩
110余年にわたるピアノづくりで培ってきたヤマハ独自の塗装技術と専門ノウハウ。そのエッセンスを受け継ぎ、より落ち着いた光沢と色彩をもつ、上質な仕上がりを実現しました。キッチンという環境に適した素材選びから、豊かな質感と、美しさを長く保つ耐久性への配慮。こうした細部にまでこだわり続けた成果が、新しい鏡面塗装扉として誕生しました。
今、改めてよく読むと、エッセンス(本質的な要素)を受け継いだだけだったようです。
「ヤマハ独自の塗装技術と専門ノウハウ」を使っているとはどこにも書いていなかったんですね。
今まで、まったく気が付きませんでした!
私は今まで完全にピアノ塗装だと思い込んでいました。ヤマハさん流石です。
「耐久性」についても、「配慮」しているだけだったようです。
新しい鏡面塗装ではなくても良いのに、剝がれない従来の技術で良かったのに
こんな表現を使った説明も掲載されていました。
ピアノ製作で培った鏡面塗装技術を応用、日本の伝統色を透明感あふれる輝きで、側面まで継ぎ目なくなめらかに仕上げました。(鏡面仕上げ・着色樹脂層鏡面塗装仕上げ)
「技術を応用」だそうです。
ピアノ製作の技術を使っているのではなく、「応用」していただけのようです。
この表現にも全く気が付きませんでした。
その後の製品は改善されているかもしれません。
はがれ現象が発生しているのは、うちだけかもしれません。
もう諦めています
きれいなキッチンで安心して過ごせたのは、わずか8年、その後は、ときどき剥がれをきにしながら、剥がれたら、木工用ボンドを入れ込んで貼り付けています。
そんなことを繰り返しているうちに、最近は養生テープを剝がすのも面倒くさくなって、うちのヤマハキッチンの扉には、緑色の養生テープがあちこちについている「ヤマハ養生テープ仕上げキッチン」になっています。
劣化といえばヤマハのバスの蓋
ヤマハのお風呂の断熱蓋。こちらも経年劣化でボロボロです。
こちらは仕方ないかな?
ゴムが劣化してしまうので。
買い換えようと思って調べてみると、たかがお風呂の蓋なのに、
2万円以上します。(少し値下げしたかな?)
どうしようかと数年、迷い続けています。
バスタブの縁のデザインが曲線なので
ホームセンターなどで売られている蓋が使えないのです。
蓋をかぶせると蓋とバスタブに隙間ができてしまうのです。
お風呂に関しては
バスタブに浸かりながらヤマハのスピーカーで音楽を聴けるし、
システムバス自体は気に入っているのですが・・・。
もしかしたらヤマハのエッセンスを受け継いだだけの普通のスピーカかもしれないけど。
壊れないだけでも満足です。
キッチンのピアノ塗装については
少し残念な選択をしてしまいました。
ヤマハリビングテック株式会社は、トクラス株式会社に社名変更しています。
木工用ボンド作戦でどこまで持ちこたえられるのか?
そのうち扉の取り換えも考えなければなりませんね。